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LIVEが終わった後の昂りは、振ったスノードームのようです。 そして、底に積もった雪を眺めるようにしてLIVE REPRTを書いています。
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12/4
test-No./ZIG “test-No.004 RELEASE TOUR”
(with:GLAMOROUS HONEY/グルグル映畫館/バーベル/LION HEADS)
at 仙台HooK

インストアが終わったその足で、まっすぐ会場へ。私初のHookです。
ZIGはこの対バン唯一の仙台バンド、トップを切る。入場は後ろのほうだったけれど、最前に入れてもらったFamily御一行様でした。
ステージはスクリーンになった幕で隠されていて、新宿LOFTみたいに映像が流されていた。待ってるのも苦にならなくていい感じ。


お決まりのディズニーなseが鳴り出し、入って来るメンバー。名前を呼ぶみんなの声が、いつもより熱かった。


一曲目『B★G★Z』のイントロが始まった瞬間、水をブチ撒けたような衝撃。ブチ撒けられたのは、楽しさと眩しさ!それを一番感じたのは、NORIYOSHIさんのドラムでした。勢いと力が込もったアタックの連打で。
この楽しさと眩しさは、最後まで勢い衰えず、ずっと浴び続けたな。そんな曲ばっかり集められたセットリストで、とても良いテンションを集結した流れだった。
ラストの『俯瞰のタナトス』も、雰囲気的にはしゃぎさえしなかったけど、笑顔になってしまう。曲の雰囲気以前に、LIVEって楽しいなぁっていう根本的な思いがこみ上げてきて。

演奏の途中で、前にがっつりとSくんがいるので(笑)、隙間の空いた上手の一番端に行きたいなーとチラ見していたら、その場所の周りにいた方が「どうぞどうぞ!」な素振りをしてくれた。いい人だー♪遠慮なく行かせてもらいました。


mcでは「行くぜ仙台!」「仙台ナメられっからよ!」と煽るYUSUKEさん。ZIG魂を、仙台魂を見せてやるが使命!!


『RED JACK』のサビ、いつもバーに突っ込むのですが、Hookのバーは少し低めなので、勢い余るとひっくり返りそうになった。
それに、ステージのモニタにまで届いてしまって、突っ込む勢いを殺さなくてはいけなくて。
『ハレルヤ』や『B★G★Z』でも、バーを使ってもっと高くジャンプしたかったけど、飛ぶとバーから手が離れてしまう。
ライヴハウス毎に適した暴れ方があるって事ですか。勉強。どんな状況でも、最大限の力を発揮したいものです。


Sくんの頭をぐっちゃぐちゃに掻き回しているYUSUKEさんが横目に見えた。もっとやっちゃえー!

『RED JACK』だったかな?ベースが重く存在感を放っていて、自然とKAZUさんに目がいった。やはりというか、前に出てきて攻撃的な程のパフォーマンスしてた。
KAZUさんは、「見た目怖い人」という誤解を解消したいと言っていたと、友達から聞いていたのですが(笑)、この日のKAZUさんは、髪を下ろしていてちょっと可愛らしげでした。
清美さんも、あまりいじっていないナチュラルな髪で、それに伸びたのかな?さらさらストレートを振り乱して弾いてた。
YUSUKEさんの髪型も、いつもは流し気味のセットだった気がするけれど、ストンと下ろしてたな。
なんだか、髪型ばっか気にしてる、私。
NORIYOSHIさんといえば、キャップ被ってたんですが。ダメージ加工してあるっぽいキャップ。これまたお似合いで気になりました。


『SLANG TO [J]e[C]y MAGDARENE』のイントロや間奏では、ステージを見ていたいなぁと思ったりしてみたのだけど、もーだめ、体は反してヘドバンしてしまう(笑)。
ヘドバンしたい気持ちがちょっとでも生まれてしまった瞬間、他の事全部ふっ飛んでしまう。ZIGのLIVEは、頭が使えなくなります。


『RED JACK』?『~[J]e[C]y~』?どっちだったかな?とにかくテンポがすごく速い曲で。
鋭くリズムを刻んでいたNORIYOSHIさんが、一部もたったのに気付いた。
LIVEの後、自称“ドラムをかじった事のある程度の人”Nさんが、「片方のスティックが折れて、しかもスペアは折れたほうと逆に準備していたので、スティックを持ち替える間が空いてしまってた」と分析してくれました。
NORIYOSHIさんなんですがね(笑)。LIVE中と後のNORIYOSHIさんは、別人のようです(笑)。


「勢いのある曲ばっかやってきたけど、」と言ったYUSUKEさん。次は『俯瞰のタナトス』。
曲の途中、YUSUKEさんはマイクを下ろしたまま歌ってた。歌というより、叫んでた。
声の聞こえないその口元は、呪文を唱えているように見えました。詠唱は密かに、でも放たれた魔法の効果は、フロアの空気を掻き乱していた。

魔法も呪いも祈りの言葉も、振り絞ったその声は、遠く離れたキミへ。距離も、時間も超えて。



ZIGが終わったあと、後ろにいた方が、「白塗りの人は、コーラスだけだったね」と話していた。
「コーラスじゃないぜ!DEATH VOICEだぜぇ!!」と教えてあげたかった。
とりあえず、attsuさんのポジションは、インパクト大だったようだ。



フロアを出た所には、大きなモニタがあって、ステージの様子を見られるようになっていた。
みんなとお喋りしながらモニタを見ていたら、見覚えのある人がいた。演奏しているのはLION HEADS。
ZIGZOのサポートだったTOORUさんだ!
test-No.のインストアで、TOORUさんの話をしていたから「もしや…」な気持ちがあったけれど、「まさかな」という思いのほうが勝っていて、気が付くのに時間がかかったのだ。
みんなに「TOORUさんに会ってくる!!」と伝えて、中へ入る。
TOORUさんだー(当たり前)。軽快なタッチで演奏している細身の柄シャツ、紛れも無く。
TOORUさんがいるということは…、g.を大注目。凝視。SAKURAさんか?そうなのか???
しかし、g.は決して正面を向いて演奏しなかった。ずっと下向いてたり、動きが激しかったりで。わからない…。
近くにいたSさんに訊いてみると、「LION HEADSなら、SAKURAさんですよ」という答えが。

がーーーーん!!!!!

目の前に、思いもよらない人がいるって事と、今まで気付かなかった自分にショッキン。
フロアをすごい勢いで飛び出し、みんなを呼びに行った。「SAKURAがいる!」と。
周りの人からみたら、「そりゃいるわ」って話だよ。
むっちゃテンパってた私。いや、呼びに行ったのではない。叫びたかったのだ。「目の前にSAKURAがいる!」と。少なくとも、んな事フロアで声に出せないからね…。

フロアに戻ってきて、後ろにいらした清美さんにも声をかけた。「SAKURAさんですよねぇ」。「うん、そうそう」と返ってくると、やっと、少しずつ、実感が沸いてきた。


vo.さんもギターを弾く。シャランとした感じの音がしました。
初めて聴くSAKURAさんのギターは、低音で重たくて、音も弾いている姿も激しめ。
全体的に重みがあって渋くてクール、大人な雰囲気。特にベースはオトナの魅力。でもそれだけではなくて、TOORUさんのオルガンが華を添え、曲を彩ってた。
薄暗い部屋に、一つキャンドルライトが灯っているような感じ。

mcは全部SAKURAさん。
お客さんのほとんどは、じっと見入っている感じだったので、
「盛り上ってるかー?」みたいな話し出し。
「このイベント唯一の仙台バンド、LION HEADSです!仙台に帰ってきて、こうやってみんなの前でLIVEができて嬉しいです!!」
爽やかな若いバンドマンみたいな口調で。嘘ばっっっかり(笑)。
散々喋った挙句、「今まで言った事は、全部嘘です」
笑っちゃうんだけど。呆れるくらい、変わってないなーって思ってしまう。


ステージはとてもいいんだけど、お客さんの空気はピリピリしていたと言ってもいいくらいだった。何故だろう?まさに、檻の中のライオンを、おそるおそる見ているような。
私といえば、思いがけない出会いに頭の中真っ白。心の準備をしてなかったから、混乱の渦の中心にいた。
ZIGZOがどうのっていうフィルターにかけて、LION HEADSを聴きたくなくて、ぎゅっと目をつむって聴いたりしてた。
なんでこんなに必死だったんだろう?
でも、そんな強張った私をふっと溶かしてくれるような音楽が、目の前にありました。
最後の曲だったかな、「smile」という歌詞が、どんなに試しても合わなかった鍵穴にすんなり入ってくるように。上手く言えないけど、それはやっと見付けた鍵でした。

「これから言う事は、本当。楽しかった」「またアソぼう」
最後のSAKURAさんの言葉。
なんだよそれ、ずるいよ!
初めて、test-No.やnilを見た時も、nilが『ひまわり』演った時でさえ泣かなかったんだぜ?なんで今泣いてんだよ。最後の曲の「smile」のせいだ。そうに違いない。
「またアソぼう」は、ZIGZOのLIVEの時も、必ず言ってた台詞。
SAKURAはSAKURAだったって事ですね。パートは違うけど(笑)。



一バンドを挟んで、test-No.の出番。
メンバーが登場で、準備万端、「ヒューヒュー!!」。ばっちりです。
すぐにアルバムの一曲目のインスト。(タイトルが記号なので表記不可能)
たった40秒足らずのこの曲、無性に大好き。アルバムで一番って位好き。幕が上がるようで、クライマックスのようで、エンディングのようで、…なんかよくわかんないけど好き。

そのまま『CROTCH&CRACK』だったかな?
サビで、シンバルに合わせてふわっと上げるRYOの手が素敵だった。それを真似する私達。
インストアのテンションの延長でLIVEが見られるというのは、より楽しい!ウォームアップはできているからね。とってもいい、test-No.の幕開け。

最初のmc。
「test-No.は123になりました!せーの!!1・2・3!」DENの猪木な掛け声に…「だー」。力の抜け切ったRYOの「だー」でした。上げた私達の拳も力を失う(笑)。

RYOは、曲の途中モニタの位置をずるずる移動させていたようだと、これはAからの情報。そのせいか、mc中にモニタのチェックを始めるRYO。
「えぇーーへ」。何だろうそのチェックの仕方は?
「俗に言う業界用語でよく使われる、逆さ言葉ですね。すなわち、おならの事です」と、DENの説明。意味がわからないけど(笑)、そんな冷静な疑問とかは吹っ飛ぶね、ただ「えーへ」が面白くて。
「RYOが考え出して。流行らそうとしてるんだけど」とDENは言うけれど、本当だろうか?!

「ツアーは、地方は仙台が最後。どうですかっ?」DENが魔太郎に振ると、魔太郎は聞いてなかったのか、「…え?」という返事。
「起きてるかー?」DENの問いに「今起きた」。移動の車でもフェリーでも!LIVEでまでも!!
こんな風に面白がれるのも、インストアに行ったからの楽しめ方。
「寝てても、こんなスバラシイドラムが叩けます」DENはフォローするけれど、寝ないでください(笑)。
「いやいや。いい感じで回れてますよ」と、(起きた)魔太郎のコメント。
魔太郎が喋ってるのを見てると、チャックが開いていないか心配になった(笑)。

『new day』でも、インストアのネタ、「恥ずかしくても~」のくだりを思い出すと、曲が始まった時から笑いが込み上げてきてしまう。当のRYOは、全然恥ずかしくない様子でした。やっぱりステージの上だからね。

今までのアルバムを聴いていて、RYOの作る曲は雰囲気が好きで、DENはその雰囲気の逆手を取るように面白い所を突いてきて、それも好き。
特に今回の『004』は、2人のカラーがはっきり違うのが見える。二つの色は一見相容れないのに、グルグルと螺旋を描いて、やがて中心で小さく一つになるその模様が、なんとも言えない独特の綺麗さなのだ。


『Bacchus BOY』を歌うDEN、「アチチノ、チー!」って、真剣に火傷しちゃったみたいに歌ってた。今も、声が焼き付いて離れません(笑)。
曲が終わった後、「Bacchusというのは、酒の神様の名前なんだけど」と、昨日のお酒の話しをし始めるDENに、「オマエハノミスギデース」とかたことの日本語でつっこむRYO。
DENは「ワタシノクニデハ、」とかたこと返し。に対しRYOが「ゲンドガアリマース」。
再びDEN、「ワタシノクニデハ、ツアーチュウハノメ!トイウイイツタエガアリマース」。バッカスも本望だろうさ!!!


『glory』の「ウニョウニョ」という歌詞、音源では加工した声になっているけれど、生で聴いた方が「ウニョウニョ」がリアルだった。不思議だ。


一曲だけ前の音源から、『45°』。
イントロで、モニタの上に乗って天井の鉄筋を掴んで立つRYO。「おっとっとぉぅ」ちょっとバランスを崩しながらも。
「45。それに深い意味などない」とか、ノリのいい前説的なパフォーマンス。
その間ずっと「45!」って叫び続けてた。そこからの本当の歌い出しが、とってもアツくなった。ここ、最高潮だったな。
終わってから、「45っていうのは、俺が生まれたのが昭和45年だってだけ」と、答えを教えてくれたDEN。そっか、気付かなかったわ…。


最後、来ましたよ、『HALLELIJAH』!
「っパー!」みんなバカっぽかった!最高!!
DENもやっぱり大変そうに歌っていたけれど、それ以上に楽しそう!!

最後のサビ前の間奏で、みんなで手拍子が起こった。
「インストアでも打ち合わせしてなかったのに」と、くしゃっとした笑顔のDEN。あんな顔、初めて見たよ。
「KIMITATIWA GREATだ!!」『HALLELIJAH』の歌詞だ。最上級の誉め言葉だ。

LIVEの終わりが近付いている事もわかっていたので、ちょっと悲しい気持ちになったけれど、会場は最後まで、最高のバカっぽい讃美歌で満たされてた。



一旦メンバーがはけたあと、すぐに戻ってきた。
インストアで言っていた、ちょっとした催しはこの事だ、セッション!
TOORUさんから入ってくる。今までtest-No.のメンバーの名前すら呼ばなかったのに、思いっ切り「TOORU!!」と叫んだ私を許してください(懺悔)。
「猛獣に餌を与えないでください!」とRYOが言う。来るぞ、SAKURAが!
マイクを掴んだSAKURAが言ったのは、「がお」(ひらがなで)。
後ろから押し寄せる人の波、私はその波に乗って前に行く事ができなかった。
Aに「前に行けるよ!!」って言われたけど、「ここでいい!」と拒んだ。
何故だろう?私の中に境界線があったんだと思う。これ以上近くに行ったら、割り切って見られなくなるって。
結局、Aより後ろで見てた。

曲の前に、「このままでは音が出ないので、セッティングします。皆様はしばしご歓談を」とDENに言われ、Aと「そう言えばさー」とか、話題もないのにご歓談してみる。

さて、このメンツで演る曲といったら、アレしかないでしょう、『strowberry shampoo』!!

間奏がラップっぽくなって、GRAMOROUS HONEYとグルグルとバーベルから一人ずつ歌に入った。
「ファミレスで○○(聞こえなかった…)食ったぜー!イェーイ!!」とか。
グルグルの真さんは「髭は書いてるぜ!イェーイ!!」
「部屋とYシャツと私ー」
「鏡の中のマリオネッー」
とか。
勢いのみの、心からの叫びであった。

さっきSAKURAさんを見た時の混乱も、この日のLIVEの楽しさも全部ひっくるめて、ミキサーにかけたみたいに歌って踊ってた。容器から飛び散る程に!
でも、意外にちゃんと歌えなかった、『ストシャン』(笑)。

「ありがとう!」と言いながらステージを降りて行くメンバー達。
こんな楽しいLIVEも、こんなセッションも、こんなイベントでなければ見られなかったんだ。こちらこそ、ありがとうだよ!!



ZIGとtest-No.を見て思った事。
このイベントは、ZIGのファンよりも招待バンド目当てで来ている人のほうが多かったはず。
その中で、ZIGFamilyのパワーを見せつけてやろう、と。人数では負けるけど、LIVEでは絶対負けないぞ!と。
一番は、ZIGの楽しさを初めて見た人にわかって欲しいから。擦り付けたい程に(笑)。
だから、頑張っちゃうわけですよ。
対してtest-No.は、関東方面からの遠征・常連さんも来ているし、ファンも会場に多くいる訳で、安心感がありました。
でも私は、ZIGに何度通っても、どんなに客が増えても、頑張っちゃいたいです。「安心感」て、ZIGとFamilyの間には似合わないような気がするんですよね。



私にとって、今年最後のLIVEになりました。
内容のとても濃い、ものすごいたくさんの事が体中を駆け巡った、一日でした。



ZIG set list
B★G★Z/ハレルヤ/RED JACK/SLANG TO [J]e[C]y MAGDARENE/俯瞰のタナトス

test-No.123 set list
(『004』1曲目)/CROTCH&CRACK/new day/glitter chain/Bacchus BOY/glory/45°/HALLELUJAH

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