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LIVEが終わった後の昂りは、振ったスノードームのようです。 そして、底に積もった雪を眺めるようにしてLIVE REPRTを書いています。
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9/3
nil“12EXPLOSION(頼む!やらせてくれ by樫本)”
at 新潟CLUB JUNK BOX

お決まりの演説のようなseが終わって、樫本さんから登場!ん?いや、樫本さんだけ登場!!
『PENGUIN JIVE』の最後っぽい曲を、左側をうろうろしながら演奏する。樫本さんも、私達の歓声も、「おかえり」の挨拶代わり。
でもそんな歓声に「そんなに上手くないから」と手を振って言う。いやいや!
そしてまたベースを弾き出す。
いなかった時間を埋める様に、樫本さんを堪能。

盛り上ってきた所で、享志さんが曲に合わせて頭の上で手を叩きながら、哲は面白そうに笑いながら登場。一緒に手を叩く。

樫本さんが前に出てきて、あのフレーズを弾く。いやー男らしく見えた!一曲目は『FM』!!
3人一緒の、本当の「おかえり」だ!!
一曲目から、勢い、がむしゃら、はちゃめちゃに、「デタラメな踊り」で大騒ぎな感じ。
時々、哲の声は裏返り気味に張り上げたり、PENGUIN JIVEみたいに「何かが弾けた!!」瞬間がたくさんあった。
タイトルコールも『イエーーーロゥ!!』
『PLACEBO』の「そこはきっと悲しいだろう」や『The end the near~』の「目撃者は言っていた」は、いつも以上に音程そっちのけで叫んで。
『ランランラン』はもう途中から「ランランラン」で歌っちゃってたし。
『ロマン・スカー』の「テレビ放り投げたら」で、オーバーにギターごと放り投げるリアクションも。
『雨と無知』も熱い感じが意外。もっとゆったり聴きたいなぁと思ったけれど、ドラムの一音一音に3人の思いが込もっている様で、そんな『雨と無知』もよかった。

あ、きっとファンもはちゃめちゃだったからだ!
『HATE BEAT』の「なんでもいいから 誉めてよ」では、頭をぐちゃぐちゃに撫でる感じで、たくさん拳が跳ねてたり。
「僕の人生はフィ-バー」では、お客さんもフィーバー!
『PENGUIN JIVE』「天国なら新潟にもある!」や『ランランラン』「今夜の新潟は素敵だ」なんて歌ってくれたらね。嬉しくって飛び跳ねまくる!!


最初のmc。
ギターを鳴らしながら、スイッチを切ったり付けたり。
そして何かを考えている様に黙る哲。言いたい事があるけど、喉まで上がってきては引っ込んでいくような表情。
樫本さんもそうだったのかもしれない、そして樫本さんに「何も言うな」と、前を向きながら命令口調で哲。言わずともみんなわかってるから!みたいな。
それでも、樫本さんが思いを言葉にする。「やらしてくれてありがとう。」会場大爆笑!!
「下ネタでも爽やかだよな」とウケてる哲。
「安心…お前が帰ってきて安心したんじゃねぇぞ!こうやって3人でまた新潟に来れて、安心した」と、フロアを見ながら頷くように。

「樫本がいなかったせいでスカスカだった曲をやる。お前はよく噛み締めて演奏するように」との指示。
その曲は『烏の目』からだったかな。

久しぶりに聴いた『烏の目』。気が付けば、私はさよならダヴィンチの時以来だ。1年半ぶり。
初めて聴いた時からすっごく好きで忘れられなくて、やっと聴けた!って感じで。
イントロやサビのギターとベースのフレーズは、何か特別な感じがする。…何かはわからないけど…。
「烏の目!」で指を掲げるのにも、一層力が込もった。

聴き入りたい曲が続いて、テツアンドモロを思い出したり。
2人の時、ゆったりした曲は、nilだとことさら、気持ちが内側内側にいったんだと思う。自分に向き合わされたというか。
今、目の前のnilは、一曲目からのがむしゃらではちゃめちゃな楽しさでいっっっぱいで!!楽しさが体の外に溢れる溢れる。
まさに、INPLOSIONとEXPLOSIONだったんだ。


『夜の色』は、サビ前のドラムに気持ちが追い詰められて。
「錆付いた観覧車」が、紺色の夜の色にべったり張り付いているような景色が見えた。


『it's a true is a true』の「夢の中を少し覗いた」のウィスパー。
最後に言った「ありがとう」も囁きで。
なんだか、いけない言葉を聞いている様な気持ちになって、目をつむって聞いた。
普通の歌声と、囁き声と、叫びと、3つの表情は生で聴くと更に不安定で、暗い部屋に入ってしまった様にどきどきした。


前回の半券を持ってくれば、樫本さんを殴っていいと言ったのは、どこでだったろうか。
「入り口に小川直也みたいなヤツがいた」と哲が樫本さんを脅す(笑)。
殴り券ではないけれど、「お詫びにステッカーを作ってきたので、貰ってって。半強制的に」と笑いながら樫さん。奪ってでももらってく!
平和的に、会場を出る時に配られました。「病みあがり 樫」と書いてあるステッカー。


哲は寝不足だそうで、「頭が回らない」と、喋るのが大変そうだった。ほとんど、何て喋ったらいいかわからん、て顔。
今更「こんばんは、nilです」とか言ったぐらいにして。
「vo.が喋るって、誰が決めたんだ??」って逆ギレした時も。
メンバーの沈黙にお客がクスクス笑ったり、言ってる事がおかしかったりして、「何だコレ?」って首を傾げたり。

「いろいろあって俺だけ新幹線で来たんだけど…」と哲が言うと、「そういえばさぁ!」と急に地でげらげら笑い出した。「こんな事あんまりないけど」とフツーに話しをし始めて、本当に地の3人。
「いつもは関越道を車で百何十km?で…いやいや、法廷速度で走ってくるんだけど」。いい子な顔して、片手でハンドルを回す素振りをしながら。嘘付けーと心の中で叫んだ(笑)。
「隣を新幹線がガーッて追い越して行くんだよ!羨ましかったんだよね。それが今日は逆だったんだけど。車、おっせーーのな!!」って、げらげら笑う。
「優越感だね」と樫さんに言われながら。
「何時ごろ着いた?」と哲が聞くと「3時半位」と樫さんが答えたら、「3時35分!!」と自信満々に享志さん。大爆笑の2人と会場!
きっと、楽屋とかでするはずだったんだろうなぁ、この会話。

「なんで俺だけ遅かったかっていうと、トラックダウンやってて。実はnil初のカヴァーアルバムが出ます!11/25に出るとか、出ないとか」すごく嬉しそうな表情で。
「80'sので。少年の心を思い出そうとしたんだけど、あんまりあの頃と変わってなかった。心も生活も」
この嬉しそうな表情を、少年の頃もしていたんだろう。きっと。
「小林勝也さんに手紙を書こうと思った」らしい。いかにもだなぁ。
そしたら「やる?」って、3人顔を見合わせて!やってくれました!!
「何やる?」と哲が言うと「アレ」と享志さん。通じ合ってる!のか?(笑)
Brien Adamsの『RUN TO YOU』という曲だそうです。
「初めてライヴでやるんだけど。照明とかも適当にバシバシ当てちゃって」と、笑ってるけどちょっと心配そうな、バシバシ当てる素振り付きで。

曲は、歌詞なんてぜんっぜんわからないけど縦ノリ全開!曲を知らないわくわく感と、楽しさでいっぱい。
照明も白いスポットがたくさん、バシバシ当たってかっこよかった。

終わってすぐ、「こんなに歌う時目が泳いだの、初めて」と、笑ってた。
「12月は……何もないや」。やっぱり頭回らないのね。「11月にカヴァーアルバムが出て、ツアーがあって、その後2ndアルバムが出ます!そして来年頭辺りにまたツアーやります!!」愛とか、希望とか、メロディーとかリズムとか、nilからどんどん溢れてくるね!!


『ランランラン』がすごく楽しかった!
間奏の「オーオー」が中々終わらない。哲が、こんなもんかぁ、あくびが出らぁ、って言うようにあくびしてみせた。
これを煽りと言うならば、nilが煽るのは珍しいなって思った。nilの場合、煽られても闘争心なんて沸いてこないけど(笑)。やったなこのヤロー!は、笑顔になっちゃうんだよね。
ステージ脇にいたゲンさんにまで「オーオー」を振ったり。
「オーオー!」、って言うフリをして「憧れの~」と歌詞に入りやがった。哲のイタズラ小僧な顔!
享志さんの「1234」も中々区切りがつかなくて、まだやるの?って表情の樫・哲。行け行け享志!!(笑)
とうとう、やめやめ、って哲が両手を振って曲を止める。
あれ?って思うも束の間、始まったのは『ロマン・スカー』。
「ランランラン」の面白いテンションそのままの「ロマン・スカー」は、いつにも増して楽しくて、私はまさにデタラメな踊り方しまくり。
デタラメ最高潮な最後、いきなりまた「ランランラン」のフレーズが!
あのねぇ、「ロマン・スカー」でもう最高潮だったの!違うサイドからもっと最高潮が来たら、ぶっ飛んじゃうって!!


「さっきも演ったけど、あれを!あれを弾け!!」と叫んだ哲は、もうどうしようもなく楽しそう!!
こうなったら誰にも止められないよぉー?あのイントロを弾く樫本さんは!!nilは!!『FM』は!!!


すっごく楽しかった!って、スカッとした表情で話そうとする哲を見て、次でラストの曲なんだなって感じながら。
「前のツアーで(樫本さんが戻ってきてから)、いつもやった最後の曲をやります。再現しようと思ったんだけど、曲順メチャクチャになったけど」。セットリストを指差して笑いながら。
「今日は集まってくれてありがとう。nilでした。」
今日はすっごく楽しかったよ!!
またね。
そんな、久しぶりに会った友達とはっちゃけて遊んだ後の、お別れの夜のような笑顔で。

『サーカス』。
はっちゃけて遊んだ事を思い出しながら、帰り道のBGMな感じ。どうしてこんなに、こんなにも優しさでいっぱいの笑顔になれるんだろう?

「風に舞う花びら」からの所は、前回の仙台を思い出した。
フロア全員が手を振ってて、それは花びらが本当に舞っている様に見えた、素晴らしく素敵な景色。
場違いで申し訳なかったけれど、あの時みたいに手を振ってました。あの時の景色にまた繋がりたいと願って。21日後の仙台JUNKに繋がりたいと思って。



nilの楽しさは、特に「ランランラン」~「ロマン・スカー」の楽しさは、自由!まさに「自由が暴れてる」。
でも、自由さといえば、2人のnilの方が、哲が、自由奔放にやっていたと思う。
いや、自由にしかやれなかったように思う。
今回も見比べて、ベースって他の音をくっつけてまとめるのに欠かせないんだなって、改めて思った。
自由な音をがっちりくっつけると、ますます自由は暴れる事ができるんだなって。
nilにとって、特に樫本さんにとってはリベンジかもしれないけれど、見ている側にしたらどちらもnilのあるべき姿だったから、リベンジなんかじゃなかった。
次のツアーに樫本さんの復活を回さずに、樫本さんが帰ってきてすぐ来てくれた事は、リベンジ以上にいいライヴになったし、何よりもとっても嬉しい。
「おかえり」と「嬉しさ」でいっぱいのライヴでした。



曲list
「FM」「INPLOSION LIKE A TEENAGE GIRL」「I'ts a blue is a blue」「君のRIOT」「PLACEBO」「The end the near!the end the near」「It's a true is a true」「烏の目」「金星「夜の色」「(愛は)ミラーボール」「garden」「雨と無知」「The past inplosion」「サマータイム・クルーズ」「(カヴァー曲)RUN TO YOU」「PENGUIN JIVE」「イエロー」「Hate Beat!」「ランランラン~ロマン・スカー~ランランラン」「FM」「サーカス」

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