忍者ブログ
LIVEが終わった後の昂りは、振ったスノードームのようです。 そして、底に積もった雪を眺めるようにしてLIVE REPRTを書いています。
[77]  [78]  [79]  [75]  [74]  [73]  [72]  [71]  [70]  [69]  [68
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

4/22
nil・N.E.S.“PERFECT DAYS '07 ~6th~” at 仙台CLUB JUNK BOX
(with:REDRUM/VEZ/Or Stroboscope Hurt Prophet/THE STORMED)

nilもN.E.S.も、2年前のPERFECT DAYS以来です。
今年は、続けてではないけれども、6日間に渡る大イベントでした。
多くのバンドが、N.E.S.の為に掛けつけました。憲三さんは「俺らが観たいバンドを集めただけ」って言っていたけれど。
達哉さんの日記に、「前回のPDが終わった後、次は6日間だなって冗談で言ってて、たけど、いつしかみんな本気になってきて」
そんな風に、夢みたいな事が現実になって、この6日間毎日が夢の中にいるみたいで、このまま終わらなければいいのにな。っていう事が、書いてありました。
「そんな夢みたいな事」ってさ。ものすごく無謀で、夢みたいで、最高なイベントだって、私でさえ思うもん。
素晴らしいLIVEでした。本当に素晴らしかった。


PD最終日って事でワクワク感もあったのですが、何とも記念すべき事が3つもありました。
しかもどれも会場で初めて知ったので、会場その場で3回「マジすかー!!」てなった訳です。

・仙台バンドOr Stroboscope Hurt Prophetの初LIVE。PD1日目に出たOBSCURE-STEREO[Hi-Fi]PROJECTの裏バンド、という事をmcで初めて知って、「な、なんですとーーー?!」
OBSCURE~は3年位前に対バンで観た事があって、その時と全然違うわぁーーーって、saさんと目を合わせた。
ってか、あ゛ーバンド名長くて打ちづらい!!頭文字も同じでやんの!!vo.さんでさえ、自分のバンド名噛んでたし(笑)。

・REDRUM。10ヶ月お休みしていて、この日、本格始動に向けてのプレステージだった、という事。
そして、b.SOTOさんが2年振りに再加入して初LIVE。
とってもとっても待ち望んでいた人々が、たくさんいたんだろうな、と思いました。

・VEZの初LIVE。
vo.g.フトシさん(ex:HATE HONEY)、b.HIDEO(ex:HOHL)、dr.YANA(ex:ZEPPET STORE)が組んだバンド。
すごいやこのメンツ!なのに仙台で初LIVEって、「わたしも見ちゃっていいのかな?」って気持ちでした。
初めてHATEを観た時は、仙台初LIVEだったな。



さて、イベントについて。
1バンド目は、Or Stroboscope Hurt Prophet。
OBSCURE-STEREO[Hi-Fi]PROJECTを3年前観た時は、冷たい程クールなバンドだな、と思った。
だから、Or Stroboscope Hurt Prophetでは素な感じで喋るvo.さんや、アツい音楽、パフォーマンスにびっくり!3年も経てば、OBSCURE~だって変わってるかもしれないけど。
でも、こんな新たな発見ができるのも、音楽の楽しいところ。

そんなvo.さんの素なmc。
「6日間やるなんて、すごいよね。バッカじゃねーのって位、N.E.S.ってすごいよ。マジで。憲三以外は」
思うんだけど、ゲストのバンドの多くは、どうしてみんな憲三さんをけなすんだろう(笑)。もちろん、愛あるが故でしょうが?(笑)

1日目から出演しているいう事で、「毎回打ち上げで飲んでた」そう。そんなあなたもすごいです…。

最後のmc。「mcダメだなー」と苦笑い。「でも憲三には勝ったな」。張り合ってるみたいです(笑)。

キーボードやパーカッションを操る女性、小さいシンバルを、大振りにバシバシ叩く姿が可愛らしかった。
弦楽器が3つもあるのに、ドラムが引っ張ってるなって思った。次々爆発する、パワフルな音。


次のTHE STORMED、ステージの雰囲気が変わる。
声、メッセージがメインの強さがあるな、って思いました。
『戦場の花』って言ったかな?タイトル。
「赤い空の向こうに君が待ってる」という歌詞が、胸に貼り付いて離れない。
戦火の向こうに私を待つ誰かがいたとしたら…って、少し怖くなった。怖くなって、大切なモノを抱き締めたくなるような。

アンケートの「バンドを観た感想」が、「ズキューン」「キュピーン」「バキューン」ってのが面白かったです。どれにしようか、真剣に悩んでしまいました。ニュアンスの違いが難しい(笑)。


REDRUM。3年振りに、本格始動のプレステージだという事を知らずに、観ました。
この独特のミステリアスな空気は、YUMIさんの声とSOTOさんの強いベースのせいかな。
前観た時より、ミステリアスさがぐっと私に迫ってくるような感じがした。

最後の『冬の匂い』という曲。
「君が残した 冬の匂い 二度と戻らない」というような歌詞。
REDRUMが「二度と戻らない」といったら、体が切り落とされると同じ位の事のように感じた。女性的な、決定的な欠落感。
「「冬の匂い」と歌っているその時の季節って、いつだろう?」って思いながら聴いていました。
どうしても、イメージが沸かなかった。どの季節でもないような気がした。季節感がないのが、REDRUMらしさなのかなとも思った。


VEZ。
フトシさん、若く見えた!!!し…失礼ですよね…でも、「フトシさん…だよ…ね?」って位、若々しくいらっしゃいました。
ギター持って立ってるだけで、あぁかっこいい。ロックスターのオーラです。

嵐の中にいるような感じでした。音の嵐で、周りの何も見えない。
その向こうから、VEZの音が、フトシさんのワイルドで掠れた、悲痛なまでの声が聴こえる、ような。

「(N.E.S.に)次呼ばれても来ない」って言ってました(笑)。でも、すぐ後日に対バンあるんだよね(笑)。
N.E.S.とはお友達バンドな雰囲気で絶対に対バンしたくない、という事を聞いたので、そんな意味かもしれません。



nilです。
nilだnilだnilだnilだnild!!!(噛んだ)


8曲中3曲は初めて聴いた(「アガペー」「スケルツオ」より後)。そんな、出遅れた気分ではあったのですが。
ちょっとだけ、本心を書いてもいいですか?

「目の前に高野哲がいてさぁ、初めて聴く曲だろうがこのあたしがノれない訳がねぇ!」

2柵の力を借りて、お行儀良く暴れて参りました。
ウキウキな表情の哲に「今日の仙台いいな!!」って言ってもらいました。
今日のnilもいいんじゃなぁい?!!!(あぁもう好き故に痛くなってきました。戻って来い、自分)


最初のmcで、「今夜は、PD最終日、REDRUMの再結成、VEZの初LIVE。nilは…特に何もない(笑)」
そのゆるっとしたスタンスが、nilらしくてちょうど良いよ(笑)。
些細な事ですが、私は初・風間さんでしたが。


勝さん、『GHOST RIDER』の演奏の出だしを、なかなか演奏し始めてくれなかった。
おっとっと!ってなる私達(笑)。
勝さんがわざとずらす呼吸に、哲や風間さんも合わせてはずらされる、のやりとり。これだよもう、というような、はぐらかされている二人の表情に、笑顔で眺める私達。


最後の『DON'T LEAVE ME ALONE,NOT!』の「Such a beautiful pain,beautifl size,beautiful life」のところの「beautiful~」が、「Perfect Day」に歌詞を変えた。
なんだか…胸がいっぱいになった。
nilも出演バンドもお客さんもみんなみんな、「マジでバッカじゃねーの」って言うくらいにこの素敵なイベントを楽しんでいて、本当に夢の中にいるみたいにみんな幸せな良い顔してて…でも現実なんだよ、これ。


『PLACEBO』の間奏の時、演奏しながら哲が勝さんに耳元で話しかけていた。勝さんは「まじでー」っていうような口の動きしてて。
LIVEの真っ最中になにお喋りしてんのさ!って思って、いた時。

演奏が止まった。

哲が、ねぇねぇちょっと聞いてよ、みたいな感じで喋りだす。
「この6日間で、出演したの34バンドなんだって。(おぉー!!と歓声)みんなN.E.S.と相思相愛でさ(笑)。俺らはヤだけど」
「各バンドの持ち時間はN.E.S.が決めたんだろうけどさ、当のN.E.S.、10分少ねぇんだよ。「俺らはいいから」って訳じゃないけどさ、そういうヤツらなんだよ」
えっ?
なんて…あなたがたってバンドは…(じわり…)。
「そんなバンドがここ仙台にいるって事、お前ら誇りに思えよ!!」

イェーイ!!!!!
って、みんな最高の笑顔で、拳を上げて応える。N.E.S.に。言ってくれた哲に。

それからの再開した『PLACEBO』、楽しくってしょうがなかったな!



ついに、N.E.S.の登場。
今までより一層の拍手で、メンバーを迎える。

開口一番、「今日何の日か知ってる?」と憲三さん。
みんなの、困惑した雰囲気が漂う。なんだろう…?
答えは、

「親戚のおばちゃんの誕生日。」

知ってる訳ないだろー!!!

そんな感じで、感動の2007年Perfect Daysの大トリ・N.E.S.のGIGは始まりました(笑)。




相変わらずかっこいいっす。
野郎も惚れるバンドってのは、「かっこいいバンド」である事の、理想の理由の一つであります。

聴いた瞬間の衝撃、その感情を捉えて離さない、フックの効いた声と楽器が、歌う、シャウトする。

憲三さんの声は、例えば、憲三さんが「イェーイ!!!」と叫べば、どこにいようともすぐ見付けられるようなインパクトがあると思う。
N.E.S.の音楽は、何にも誰にも埋もれさせる事はできないぜ、というような。
そんなN.E.S.のいる場所は、ROCKのど真ん中だ。
私は、どこにいるんだろう?
「イェーイ!!!」
憲三さんの声は、すぐ近くから聞こえる。
そうか、私も、ROCKの中にいるんだ、って、目が醒めるような感覚。
だからわたしも、きっとみんなも、拳を掲げるんだな。
ココにいるぜ、って。


「今日は、話したい事がいっぱいあったんだけど…言います」と憲三さん。
「まず、出演してくれたバンドに、感謝してます。さっき哲の兄貴も言ってたけど、34バンド、俺が観たいバンドに集まってもらった。断られ続けてたREDRUM。フトシさんバンドの初LIVE、Or Stroboscope Hurt Prophet(さすが、噛まずに言えた/笑)の初LIVE」いろんな兼ね合いや事情があるだろうに、実現させてしまったN.E.S.。改めてすごい。

「JUNK BOXのスタッフにも、迷惑かけた」

「ヤバイ、泣きそう」なんとか笑い顔を作って言う、憲三さん。
「チューニングが合わなくて、泣きそう」ペグをあっちこっち捻りながら、でも、下向いて手元なんて大して見てない。
チューニングが合わない憲三さんから、もらい泣きしそうだよ。
なんて。

「でも、これからもよろしく」と、やっと顔を上げた憲三さんが目を向けているスタッフさんを、私も振りかえって見てみたら、大きく手を振っていました。


前回観た時も、みんなとっても楽しそうなのに体が動いているファンが少なくて、楽しいならみんなもっと暴れればいいのに、って思ったけれど、暴れる・暴れないという基準ではなく、良い耳を持っていてそういう感性の使い方をするファンが多いんだろうな、と思う。
そんな中に、暴れてナンボな道を通ってきた人もいる訳で、私ですが(笑)、それでも十二分に楽しませて頂きました。
skrさん、暴れてナンボの点について、(skrさんに誘ってもらって)私達二人だけがアンコールを叫んだ事を以って、同士と思わせて頂いて宜しいでしょうか?(笑)


本編最後だったかな、『EXP』。
「腐る心に 花束を」のところ、憲三さんはマイクを投げ付けるような勢いでこっちに向けてくれた。
その時のみんなの、声と、たくさんの掲げられた腕が、眩しくて忘れられません。


ec。
入ってきてくれてすぐ、「うちらのバンド、楽器片付けてくれる人、いないんだよね」と憲三さん。
それでecきてくれるのなら、こちらは嬉しい限りなのですが(笑)。

「新曲やろうと思ったんだけど…」けどって…やってくれないの?!
「やります」っておい!
嬉しいじゃないか(笑)。
一瞬がっかりしたり、つっこんだり、喜んだり。N.E.S.のLIVEは忙しい(笑)。


最後の曲。
6日間のイベントを締め括る、最後の曲。
直前に、
「またやる」
と一言、いろんな感情が混ざり合ったような笑顔で言った、憲三さん。
夢みたいな事を本気にして、その夢を現実にした夢の中にいるN.E.S.は、今夢の中にいながら、また、いやもっと大きな夢をみている。
なんだか、何が現実で何が夢の中か?な文章だな…何が何やら。
まぁいいか、夢と現実なんてそんなもんだ。ココにいると、境目がわからなくなるんだ。

またやる、と言った事がどういう事なのか、一番わかっているのは、N.E.S.なんだろうなと思うので、わたちたちは拍手で応える。

『空を仰いで』
大好きな曲です。
LIVEでこの曲を聴いて、サビで空を仰ぎみんなと人差し指を上へ突きさしていると、床が持ちあがってここが空に一番近い場所のような気がしてくる。
この場所でやる、最後締めのカウントは、最高潮に楽しいんだ!!




最終日のみの参戦でしたが、イベントの楽しさ、素晴らしさが伝わってくる夜でした。

この日ほど、私のLIVE本拠地が仙台である事が、なんて幸せなんだろうと思った事は、ありません。


達哉さんが日記に書いていた、「次回のPDは、○○!!」(←ここは、ぜひご自分自身で読んで下さい)

そんな怖い事…
すっごく楽しみにしてますからね。

なんつって(笑)。



nil 曲list
my name is mistery/Beautiful You/EMERGENCY CHORDS/GHOST RIDER/MANWOMAN/PLACEBO/ランランラン/DON'T LEAVE ME ALONE, NOT!

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
悠綺
HP:
性別:
女性
趣味:
執念でLIVEに行く。イラストを描く。
カウンター
ブログ内検索
バーコード

photo by mattarihonpo
Designed by eternity labyrinth
忍者ブログ [PR]