HUSH “SPIN OF THE ROCK” at 仙台CLUB JUNK BOX

10/4
HUSH　“SPIN OF THE ROCK”
（with：Siren，Guilty Crow，(A)，BLUE SWINE）
at 仙台CLUB JUNK BOX

　スタートから随分遅れてしまっての会場入り。sirenの演奏中でした。きょろきょろと人探しをしていて、最初のほうは聴き入れなかったですが、どうもはじまったばかりらしい。次第に聴く体制に。最後の『パール』が一番印象に残っているのですが、優しい感じのする音楽だなぁと思いました。包み込まれる感じ。
　Guilty Crowは、始まる前にドッと前に押し寄せてきた人々にビビッて後ろに下がりつつ、後ろで待っていた方と合流。そのままの位置で鑑賞。歌も上手だと思うし、音も整っている感じ。なんだけど、もしかしたら、だから、あまりノることが出来なかった。私の中では、ジャンヌやラクリマっぽいなぁと思ってしまって、一度そう思うと抜け出せない…。音と感情が離れて聴こえてしまった。音をうまく取るのも必要だけど…。「自分たちの音」を作るのは難しいなぁ。これだけ世の中にいろいろな音楽があるんだから。
　待ってましたのHUSHで、合流した皆さんと陣を張りに前へ。私は「章人さんと米澤さんの間でたかちゃんが見たい」という事でそちらに。前回はチューニングのときに幕を張って隠していたけれど、ふつーにたかちゃんから入ってきておもむろに音合わせを始めた。気が付くのに時間がかかった。なんと金髪！噂に聞いた初期プラのたかちゃんはこんなんだったのかー。見慣れないので違和感を感じつつ、よくステージを見回したら、みんな金髪や。なかよしさん（笑）。
　一発目は『SPIN』？嘘の薬』？（『SPIN』かなぁ・・・）とにかく始めっからとんでる！　弾けてる！　すごい勢い!!　スタートダッシュからトップスピード!!　ぐらい。立て続けにこの二曲をやって、その勢いに乗って『bullet』。『嘘の薬』でも『bullet』でも、手を叩いたり拳を上げたりして、それを促すように前に出てきてアピールする章人さんは、今日もすごく楽しそう。それを見たり感じながら演奏している他のメンバーも楽しそう。そして私も楽しくて気持ちいい。巡り巡っているのですね（笑）。
　一息入ってのMCは、「今日どのぐらい仙台を楽しみにしていたかを、高瀬に」と（前回同様また）章人さんからのご指名。バス釣りが楽しみで、どうも章人さんに負けたらしい。でも、「I am swimmer!!」だから負けてもいいらしい（笑）。しかしライヴ会場限定だったビデオの話。仙台ではあまり効かないトークだった…。知っている人の何人かは反応するんだけど、極一部。私も反応を返したのですが、「私も会場に行ったわけじゃないんだ」と思うと、少し罪悪感。ライヴ見てこそだから。両拳を上げながら、隣にいるビデオを買ってきてくださった恩人に礼！だからこそこの話がわかって面白がれてるんだから、感謝!!なのでした。
　「隆が自画自賛の曲」だそうな『Sing for all』で演奏再開。だけあって（？）、胸にぐっとくるドラムの音でした。最後のコーラスで歌うたかちゃんはまた楽しそうで素敵な笑顔で（惚）。遠くから次第に近づいてくる、爆風。まただ。始めて見たときの爆風。あの時は目の前のステージで爆発が起こったようだったけれど、『Sing for all』は底からだんだん迫ってきて、いっぱいに満たされる感じ。
　すっと曲が終わって、目が覚めるような『ナイフ』が始まる。タイトルから連想するのかも知れないけれど、実際立ち込めてた雰囲気を横にザックリと切り裂いたように表情を変える。でも雰囲気が壊れないのは、「聞かせる」だけじゃなくて、テンションもキープしているような、引っつかんで離さないような曲だから、かなと思う。
　切り裂いて突っ込んできたステージは『Going to distortion』に突入。テンポ速すぎ！　すごい回転に巻き込まれないようにしなくちゃって必死。ちょっと巻き込まれたかも（笑）。そんな慌てふためきも、自身楽しんじゃったりしているところがあったり。とにかく我を忘れて拳を上げていました（いつでもだけど。特にね）。
　曲が終わって、体勢を立て直して（巻き込まれたから/笑）次は？と思ったら、これでラスト。そっか、終わりだったのか、と。曲の余韻が満足に変わる前に終わってしまった、と、このときは思ったけれど、だんだんライヴ自体充実してたって感じたら、疲労感がリアリティーを持ってきた。という事は、この曲数でもこの充実感と疲労感。ゴールまでトップスピードで走った短距離走みたい。
　次のバンドさんもあったからウィニングランはなかったけれど、短い！　って思ったけれど、やっぱり満足したライヴだったよなぁと思います。「もっと！」って思わせるところもあったのも、含めて。
　そして私は、あの位置にいて正解！米澤さんのピックをゲット!!爆風の中心からすごい勢いで吹きつけて、周りを取り巻いて渦巻くような米澤さんのギターと、今日は目までよく見えた笑顔と（笑）、一気に、短時間で駆け抜けていったライヴを忘れないための戦利品。イェイ。
　その後のお食事（夜食だ）をご一緒した皆様、楽しかったです！　ライヴの短さもあの時間で埋められました（実際ライヴより長かったし…）。そして私は、次の日まんまと寝坊をするのでしたとさ。