忍者ブログ
LIVEが終わった後の昂りは、振ったスノードームのようです。 そして、底に積もった雪を眺めるようにしてLIVE REPRTを書いています。
[13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8]  [7]  [6]  [5]  [4]  [3
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

12/10
drug stor cowboy “myself and myworld”
at 仙台 CLUB JUNK BOX

 drug store cowboy初参戦! いろんな人に聞いたり、雑誌なんかを見たりして、かっこいいんだろうと、楽しめるんだろうとは思っていた。ロックンロールで、クールで、熱くて、まっすぐで、そんなイメージを持っていた。けれど、「当然かっこいいんだろ」とは思いたくなくて。気にはなってたけどライヴに行く機会がなかったバンドなので、素直にわくわくしながら会場に向かう。
 会場で、このdscに誘ってくださった方と合流。始まるまで予備知識を勉強したりしながら(笑)待つ。客は前に5・6列と、後ろにぱらぱら。私はぱらぱら組。雪のせいかな、と思うぐらい、ワンマンで私の回りに空間があった。いや、ただそういうライヴに私が行く機会がなかっただけなのですが。でも、しかし、お客さんの顔がいいんですよ。すごい楽しみにしてたんだなって言うのが伝わってくる。どんなバンドのライヴにも楽しみにして行くだろうけど、その気持ちが体の外に溢れている人たちばかりで。予想していたけれど、男性率も一番高い。女性が多い中に男性がいると、気ぃ使ってるような、遠慮しているようなのがあるけど、男も女も関係なく楽しめる感じの雰囲気がいいですね。でも、やっぱり動き方では負ける。かなわない。素晴らしい滞空時間のジャンプで、スティックとペットボトル両方をゲットしていた。かなわないよ(笑)。
 もっと荒々しい感じかと思っていたけれど(全くの先入観)、荒々しく肌を引っ掻く、というよりどすどすとボディーに入ってくる感じの第一印象。音に乗って感情が強く伝わってくる。熱くて、強くて、体を自然に動かしたくなるサウンドなのに、歌詞や伝わって来るものに、切なくなったり聴き入ったりしてしまうところがある。でも逆に音の熱さがそんな気持ちを巻き込んで、反対の感情を入ったり来たりして、どんどん全体の熱が上がってきた。
 さらに有原さんのMCでは、それに楽しさが上乗せ。「俺を名前で呼ぶな!」という最初のMCの一言めが、有原さんという人を表していたのでは?(笑)こんなにたくさん話しをしてくれるのは初めてでした。
『願いが叶う様に』では、いきなり「グラスのビールが底をついて」しまった!「お前らより俺がびっくりしたよ。注ぎ足さなきゃ!」と、仕草も交えてフォロー。この他にもたくさん笑った。面白いなぁ。
「自分を大事にしろよ」という内容の後の『mysel and myworld』。
 知ってるよ。だけど…。
「他にどんなバンド聴いてるの?」という問いに本気で「…えっ?」と困惑するお客さん達。そりゃ、ライヴに来てその他のバンドの名前を上げろなんて言われると思ってないよね(笑)。いくつが聞き出してから、「何が言いたいかって言うと、好きなもんを貫けってこと」
 わかってる。
「このままじゃ嫌だって思ったんだ。このままじゃ死ぬだけだ」。あなたが「このままじゃ」って言うのなら、私なんかごみ箱の中にでもいるみたいなんだ。そう思ったら、悔しくなってきた。
 そんな事知ってた。つもりだったのに。
「同じような事を他のアーティストも歌ってるけど。ソープランド行ってるような奴らとか」後の台詞には笑ってたけど、でも私はちょうどその頃、すごくむかついた歌手の、またひどくむかついた曲があって、それがしょっちゅう耳に入ってくる事に怒っていて。有原さんのこの言葉を聞いたときは、がつがつ靴を床で鳴らしました(迷惑な)。そうなんだよ!
 そっか。でも、何で同じような事を歌っていても特に何も感じなかったのに、この人たちが言うと、その言葉に頷けたり、触発されて火が付いたりするんだろう?
「俺らも言い曲作って来るから、お前らもがんばれよ! それでチャラな!!」しかしあまり反応がないので「不満か!?」と怒りながら苦笑いの有原さん。私の場合はだけど、その言葉にびっくりしたんです。本当に一人一人に言ってくれている気がして。ステージの上から、私達に何かを「与えてやってる」んじゃないんだな、って。私の背中を蹴飛ばされた気がしました。私も心当たりがあったので…。こう言う事が、歌っている事が届いた理由なのかな?
 ステージでは、思いのままに走り、飛び、動き回る有原さん。存在が大きい。元気なにいちゃんって感じ。すごいね。『PLUS』では、ラップのところどうするんだろう? と思っていたら、一段高いドラムセットの所に立って、マイクを被うように持って、所々でシャウトのような、…なんて言うんだろ、シャウトより言葉だったな、をしている有原さん。なんかかっこよくて見入っちゃったな。がんがん動くのも良いけど。
 同年代だったりするのですが、好きなバンドは年上で大人だから、比べるとやっぱり歌詞で出て来る目線は近いんだなあと思った。分かるよ、と思う所もあれば、逆に同年代(で男)だから理解できない所もあって(大人のそういう部分は憧れに見えちゃうんだろうな)、そこがリアリティーがあって、かっこよさもあって、いいなって思った。それも含めて、同年代でこんなかっこいい人初めて出会った! と衝撃的でした。
 村瀬さん・石川さん・菅原さんも、動きは有原さん程じゃないけど(笑)ぐうぅぅぅっと熱いものが迫ってくる感じのプレイ。村瀬さんは「王子」と聞いていたけど(笑)、なるほどな感じでした。何がだろう? 顔の見た感じとか、落ち着いてるようで、でも熱くて、反り返ってプレイする姿なんかにはつい目が行ってしまうような所が、かな? 『KingMaker』(アルバムの中でも好きな曲)の間奏では、前に出てきて気持ちよさそうに弾いていて、ここのメロディーが特に好きなので、印象深かった。
 私から見たら輝いて見えた人たちのライヴ。そして、私の大好きな、輝いている人たち。今度はもっと胸張って会えるように、がんばるから。それが、HUSHのライヴで思った「やられたらやり返す」ってことだったのかなと、今になって思います。音に対して反応するだけじゃなくて。それから、私が今何の為に生活しているかを思い出させてくれた。このライヴで、私の意識が随分良いほうに変わりました。大きいです。山形から大雪の中(笑)、行ってよかった。今回は初めてで、様子見だったり、いろんなこと考えながらだったので、今度はあと2枚手に入れて、もっと楽しんで見たいですね。あと2枚か…。

拍手[0回]

PR
プロフィール
HN:
悠綺
HP:
性別:
女性
趣味:
執念でLIVEに行く。イラストを描く。
カウンター
ブログ内検索
バーコード

photo by mattarihonpo
Designed by eternity labyrinth
忍者ブログ [PR]