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LIVEが終わった後の昂りは、振ったスノードームのようです。 そして、底に積もった雪を眺めるようにしてLIVE REPRTを書いています。
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11/28
HUSH  “SPIN OF THE ROCK”
at 新宿 LIQUID ROOM

5時半に当日券を買う為会場に行き、そのままオープンを待つ。今日一日で階段を(何故かて)3往復もした事、今何階にいるのか表示がなくて分からない事、ただでさえ7階なのに、既に疲てれた。上に行くにつれてエスカレートしている落書きを見ながら、幾分気が紛れる。
 会場にたどり着くと、会場を左右に分けるようにバーがあって、この後ろのほう、右側にいました。章人さんが正面に見え、この後ろにたかちゃんが見える位置。 
 バーを隔てた左側にいらした女性とお話をさせてもらう。対バンでたまたまHUSHを見て、その時からライヴに来ているらしく、前のバンドからのファンではないそう。そんな方がHUSHはどうなのか?が、とても興味があった。答えは「ROCK」。いろんなバンドを聴いていそうな方だったので(全くのイメージだけど)、「ROCK」という言葉が選ばれたのが嬉しかった。
 客電が落ち、『COMMUNICATOR』の高い電子音が鳴る。最初はこの曲だろうと思っていたけれど、力が迫ってくるような感じで予想以上によかった。歌詞が入る静かなメロディーのところは、暗いステージの上の4人が立つであろう位置に、高瀬、米澤さん、章人さん、隆の順(だったかな)にスポットライトが当たる。最後の激しいところは、誰もいないステージにもう突っ込みたくなった。熱く、期待させるいい雰囲気。さあ、東京は、ファイナルはどんなだ?!!
 その雰囲気のままメンバー登場! たかちゃんの髪型は仙台と変わらず金髪(まだ慣れない)。章人さんは茶色っぽい赤い色に変わっていてちょっと短くなっていた。高瀬さんはいつものつんつんした髪型なんだけど、どこか違う? もみあげから耳の上辺りまで、ない。微妙に面白い(笑)。後のMCで、「明日リキッドでライヴがあるからROCK STARにしてくださいって言ったら、こうなったんだよ」だそう。何回か髪型を整えるような仕草をしていたので、結構お気に入りのようだ(多分)。米澤さんは真っ赤な髪になっていた。燃えている(笑)。みんなが拳を上げて登場してくる中、米澤さんは両手を合わせ礼をしながらファンの声に答えている。ほのぼのしてしまう(笑)。
 次は『coccon』。静かめの曲からだなぁと意外に思ったけど、テンポが少し速めで、音もいくらか激しく鋭い。章人さんの歌声は、私の腕をぐいっと、とても強く掴まれたような感覚になった。体は動いていたけれど、心は衝動で動けなくなった。始めからトバす曲だったら、こうは思えなかったかも知れない。
 『嘘の薬』『fall on』『SOAP BUBBLES』では、手拍子もすごく楽しいんだけど、突っ込みたいの私は拳が上がる。楽しい雰囲気より曲の鋭さが強く感じて。でも体力がないので拳のみ(汗)。
 その為、『SPIN』『ヒカリノサキ』『ナイフ』『bullet』『Going to distortion』や新曲では、仙台でも感じた、ものすごい勢いで歯車が回るような曲のスピード、アレンジや雰囲気に体も動くし拳も上がり、とても楽しすぎ、気持ちよすぎ。
 特にツアータイトルにもなっている『SPIN』は2回やってくれ、みんなぐるぐる回っているところを楽しそうに、「やってやがるぜ」というような顔でプレイしている。おう、私もついに、2回目で回っちゃったよ。2回目はラストで、曲の前に章人さんが「このツアーのタイトルは?」と訊くので、「SPIN of the ROCK!」と叫び答える。何度も訊くので、何度も「SPIN!」と叫ぶ。なのでこの時のタイトルは『SPIN,SPIN,SPIN!!!』です(笑)。米澤さんとムニさんが、2人で追いかけ合ってぐるぐる回っていた。とにかく楽しくて、楽しくて、楽しいラストだった。
 初めて聴いた曲は4曲。1曲は2回やってくれ、それは刺々しく激しい曲。「白」と「黒」のイメージが頭に張り付いた。「その髪も その声も 唇も」という歌詞が艶っぽい、というよりイヤラシイ(笑)。
 1回目では、章人さんのマイクがマイクスタンドに交換され、それにはピックが! 初めて見る章人さんのギター姿は、軽く武装しているような感じだった。サブの武器を使っているような。ギターなしで歌っている時は、武装していなくても最強に強い感じ。
 2回目で、米澤さんが客席の横まで出てきてくれた。ラストの前だったし、ヒートアップして楽しくて、そんな気持ちでいっぱい。
 「ツアー中に曲ができて、その曲は、見事に、みんなへのありがとうが詰まっていて」と章人さんが大切そうに話した曲は、話しを聞いている時からそうだったけれど、胸がいっぱいになった。「ありがとう ありがとう また明日」こんな歌詞。私は「ありがとう」とか直接的な歌詞は、つまらなかったり恥ずかしくなるからあまり好きじゃなくて、いい曲で返してくれればいいよ、そうして欲しい、と思う。でもこの曲を聴いていて、仙台でのライヴの映像を思い出そうとしたら、妨害電波のように頭の中を横切っていった。何度も、それを止められなかった。だから、私のそんな定義を超えた、いい曲でした。
 間奏で音が一瞬静まるところがあって、その余韻が残る中、米澤さんのキーーンというギターの音が印象的で耳に残った。
 『Shining』(と聞こえた)曲は、『bullet』タイプの楽しい曲。メンバーは走り回ったり煽ったり笑ったり、はしゃいでいるぐらいに見えた。「ROCK STAR」という単語を、恥ずかしげもなく堂々といえる人達だなぁと思った(誉め言葉よ)。
 「最近は封印していた」そうな曲は、ギターとベースが2本柱で立っていて、がっちりとメロディーを作っていた。切ないメロディーと、章人さんの歌声は高音で力一杯というより最後の力ぐらいで、締め付けられるような気持ちになった。HUSHの切ない系の魅力が、ぎゅっと詰まった曲だと思う。
 章人さんは昨日不覚にも眠れなくて、羊を4万何千匹も数えたらしい。「もう当分見たくないです」と照れながら笑って後ろを向いた。かわいらしいなぁ。あれ?章人さんをかわいらししと思った事なんてなかったな。
 リキッドのチケ代が高いと感じたらしく、12/30の7thを1000円にしてくれる!事を発表。すごい! 嬉しい! でも行けねぇ!くそう、叫んでやる!!(ヤケ)「「チケ番~」とか言って途中で抜けて買いに行くなよ! そんなヤツにはマイク飛ばすからな! そっちまでッダイブ(←溜めの発音で)するからな!!」と警告する章人さん。ダイブするところを想像しちゃったよ(笑)。私は行けないけれど、その気持ちが嬉しいね。値段じゃなく。
 ツアー中にPSで野球ゲームをして、打ったらマックのハンバーガーを食べられる、というゲームをしたらしい。その話しから、章人さんは13個食べても全然太らないという記録級の事実発覚。へーぜんと食べていそうだ。
 高瀬が「ダンスは?」と振られて、スラップをしながらコサックダンスを披露。でも失敗(笑)。「武道館までには成功させるから!」「武道館で会おう!」と、今日も絶好調(笑)。
 3回目のECで、高瀬が上手からダッシュで登場してきた。来たー! あ? でもそのまま下手に走り去ってしまった。あれ?と思っていたら、今度は下手から上手へダッシュで戻って行った。なんなんだ(笑)。その後章人さんまで、高瀬の後を追っかけてまたステージをダッシュで往復。もぉ、仲良しさんだなぁ(二人だけ同じツアーTに着替えてるし)。
 「今回はカメラも入っているので、俺らもいつもよりかっこつけるから、みんなもいつもより盛り上っているフリをしてください」とお願いされる。そういう事なら任してよ。
 米澤さんの下にカメラが来た時があって、かなりカメラ目線でギターをかき鳴らしていた。笑いながらもかっこよいプレイ姿が、さぞかしでかく映っていることだろう(笑)。
 たかちゃんは、今日は見守るようなあったかい表情と笑顔だった気がする。何もない暗闇の奥から、そこを抜け出してくるような、そんな感じがした時があった。心臓に響いて熱を持たせてくれる、力を貰えるような感じのドラムだった。コーラスを取っちゃうくらい、大きい声で歌ってた。『bullet』だったかで、スティックを片方掲げて立ち上がる、あれ、好き(笑)。
 東京は仙台よりも、暴れるところは暴れる、聴く時は聴く、感じだった。さすが。仙台が乱射で、東京が狙い打ち、みたいな。みんなが聴いているところで、私は乱射していたかもしれない…。
 仙台の、時間の短さや私の問題もあるんだけど、不完全燃焼感、「やり返しきれなかった」気持ちがあったから、東京まで追っかけてきた。充分やり返す事は出来たけど…こっちが受けた弾丸のほうが多かったかも。
 初めて一本のツアーを2ヵ所見に行って、(多分どの会場でも)トップスピードで駆け抜けて行ったライヴだった。そしてファイナルでは、ちょっとゆっくり走ってくれた気がするけど、終わった今、既にもう走り出している。
 そんなライヴだったから、激しい曲はすごく楽しかったんだけど、『SOAP BUBBLES』はお遊び感があってもいいと思うし、『coccon』『ヒカリノサキ』『Sing for all』の聴かせる曲は、もっとじっくり、ムーディーだったら、もしかしたら泣いてたかも知れないと思う。その位すごくいいライヴだったのにな。でも、それが今の彼らなんだろうな。
 そんな中でも、『SHELTER』や新曲では、じっくり聴かせる要素があったと思う。『SHELTER』では、初めて「君だけ~」のとこをソロで聴いた。ステージが真っ暗になり章人さんの後ろから白いライトが当たっているところは、「くだらない世界」の真中で、「ありのまま居れそうな生き場所」に立っているようだった。こういう曲がこれからのライヴであることを期待。
 「お前らな、振り向いたら、負ける」と章人さんが言っていた。酔っ払った友達の説教みたいに聞こえて、笑ってたし、私達も笑った。でも、それだけじゃない表情が見えた。私はこのライヴで、ある「答え」を見付けたくてファイナルに行く事を決めた。ライヴが終わってから その事を考えていると、駆け抜けていったライヴを思い出し、章人さんの言葉が聞こえてきた。それが「答え」。
 思い切って東京まで来て良かった。いろいろ教えてもらったり気付いた事があって、大切なライヴになった。ありがとう。「心から」と言いたいけれど、もう全速力で走り出してった彼らには、まだ早いかな?

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